「指のしびれ、痛み」の原因と対策

「指のしびれ、痛み」の原因と対策

2023.5.23

手指のしびれや痛みを生じさせる病気は数多く、原因がはっきりわかるものもありますが、ご自身では原因がわからないしびれや痛みもあると思います。

その中でも以下のような症状はないでしょうか?

  • 親指から薬指までのしびれがある。
  • 夜中や明け方にしびれや痛みが悪化する。
  • 手を振ると症状が緩和する。
  • 縫い物やボタンかけなどの細かい作業が難しくなった。
  • 人差し指と親指をつけてOKサインがしづらくなった。

このような指のしびれや痛みの原因として「手根管症候群」が疑われる場合があります。

手根管症候群とは?

手根管症候群とは?

正中神経が手首(手関節)にある横手根靭帯によって圧迫されることによって、

手指のしびれや親指を中心とする運動障害が起こる疾患です。

原因は不明

現在のところ、多くの原因は不明ですが、女性に多く生じます。

その他、妊娠や手首の骨折後、手首を使う重労働者にも生じ、閉経や透析も原因となることがあります。

手根管症候群の治療法

手根管症候群の治療方法は、保存的療法と手術療法があります。
まずは、運動や仕事の軽減や副子固定などの局所安静と飲み薬や湿布薬または、ブロック注射などの保存的療法を行います。
それでも治らない場合や親指の付け根の筋肉がやせてきたものは手術による治療が必要になります。
手根管症候群と診断されたら、手の使い過ぎを止めることが重要です。特に、痛みやしびれが悪化する夜中や明け方にかけては、
手首を固定するサポーターなどを装着することで症状の緩和につながります。

手根管症候群にX-Stayサポーターを使用した感想 80歳女性

80歳女性

状況:22時頃就寝し、ひと眠りしてほぼ同じ時刻0時半頃から痛みで目を覚ましていました。
手のひらに火がついてるくらいジンジン痛みました。
目が覚めるとお手洗いに行きたくなるのですが、ベッドから立つときに膝が悪く、手のひらをどうしてもつかないと立ち上がれないので、毎回痛くて苦労しました。朝方の4時くらいまで痛みが続いて、うとうとして朝が来てしまうと言う毎日でした。
寝る前に処方してもらった痛み止めを飲んでも効きませんでした。(処方薬 プレガバリン錠25mg)薬剤師さんによるとロキソニンのような一時的な薬ではなく、効きが蓄積する薬と言われましたがあまり効果がなかったです。

サポーター使用後

サポーター

「装着して寝ると痛みが出ないので、使用しないと言う理由がありません。欠かせません。毎日痛くて眠れなかったので助かりました。サポーターは着脱しやすく、患部を締め付けるわけでもなく気持ちいい感じでしっかりと固定できます。装着しても指先が動かせ、腕の長さが丁度良いです。」




黒住健人先生

黒住 健人先生からのメッセージ

手は敏感な部位で、痛みや痺れがあるとたとえ軽い症状であっても辛いものです。 痛みや痺れがあっても、初期症状であれば、痛みの原因となっている動きを控えつつ、サポーターなどでしっかりとした固定することで、痛みや痺れが改善し再発を予防することができます。 また、どうしても仕事や家事で使用しなければならない状況がほとんどだと思いますが、手の使い過ぎを避けるような対策を行っても痛みの改善や、その痛みで日常生活に支障をきたしていたりする場合には、整形外科への受診をお勧めします。 痛みのない手で充実した生活を送りましょう。

監修:
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院
外傷センター 部長 黒住 健人先生